TeX Live のクソデカ容量を削減したい!

2021-11-06

はじめに

……TeX、めっちゃ容量食うくね?

その容量なんと約8GB

しかも、その3/8程度がフォントのパッケージ

やば

問題点

インストール時に高度な設定を何もせずインストールすると、何もかも全てインストールされてしまう(欧州言語なども全て)

提案

エンジンを複数使い分ける人は少数派だろう

→ upLaTeX、XeLaTeX、LuaLaTeXいずれかさえ使えればいいはず

せっかくパッケージ管理ツールも付属してくるのだから、初めは必要最小限のパッケージのみインストールしておいて、必要になったタイミングで適宜追加インストールしていけばいいだろう

それに必要パッケージが不足していたらコンパイル時に教えてくれるので

スキーム

実は、TeX Liveはインストール時に「スキーム」というものを指定することができます。
使用するエンジンや言語に応じて、適切なパッケージのコレクションをまとめてくれています。
デフォルトは「fullスキーム」となっています。絶対デカいやん

とにかく最小限にしたい!」という方は「minimalスキーム」となりますが、当然追加インストールする羽目になるパッケージも多くなり、手間がかかる可能性が高いです。
そもそも日本語を扱うためのパッケージが入っていなかったり……

コレクション

しかし!インストール時に指定できるのはスキームだけではありません!
コレクション」でより細かく、インストールしたいパッケージ群を絞ることができます!

つまり、minimalスキームを選んだ上で、日本語コレクションを選択しておけば、最小限の日本語組版環境ができる訳です。グー

やってみた

まずインストーラ画面

ここで「高度な設定」をクリック

このままだと7365MB食われちゃうようですね。

次に左下の「スキーム」項目横の「変更」をクリックします。

任意のスキームを選択して「OK」

私の場合はXeLaTeXを使うので「smallスキーム」を選択しました。

「カスタマイズ」からコレクションを選択

そしてこちら↓が私の場合の最終的なインストール設定画面です

すごい!本来なら7365MB食われるはずだったものがなんと2072MB

ちなみに私はVS Codeで書くのでTeXworksのチェックも外しています

ここではXeLaTeXとbiberを使うための設定でインストールしましたが、minimalスキームから設定していくともっと小さな容量にできるはずです!
(絶対使わないであろうスタイルのパッケージも多く含まれてたので)

追加インストールした例

以下に、実際に怒られて追加インストールすることになった例を示します。

ctex
! LaTeX Error: File `ctexhook.sty' not found.

って怒られたら、Tex Live Managerで以下の画像のようにインストールするか、コマンドプロンプトからtlmgr install ctexするか
(これ初めから中国語コレクションも入れとけば怒られずに済んだかもしれん)

tcolorbox
! LaTeX Error: File `tcolorbox.sty' not found.

tlmgr install tcolorbox

あと私はClutTeXでコンパイルを実行しているので、tlmgr install cluttexもしておきます。

おわりに

Googleドライブ上のファイルをbiber使ってコンパイルする予定あるならWSLにインストールしといた方がいいよ

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