「1週間で受かる!G検定」チャレンジ成功した話
ヴェッ
今回は「1週間で受かる!G検定」チャレンジに無事成功した話をしたいと思います.
TL;DR
- 過学習気をつけて
- 公式テキストだけで挑むのは無謀
- AI白書は読んでおくべき
G検定とは
JDLA(日本ディープラーニング協会)が実施する,ディープラーニングを事業に活かすための知識を有しているかを検定する試験.
合格すると,名刺などに使える合格者ロゴがもらえちゃう!❤(私は9割これ目当てでちた)
2017年にできたばかりで,早めにとっておくと調子に乗れる
試験回ごとに資格の名前が変わる(私の場合は「JDLA Deep Learning for GENERAL 2020#1」)
試験はブラウザ上で実施されるすなわちカンニングし放題.しかし問題数多くてあまりそんな余裕はない.
自宅で受けられるので,外出自粛期間中にはうってつけの試験でした.
詳しくは公式ページを
1週間でやったこと
以下が1週間のスケジュールでし
0日目.『ハヤテのごとく!』全巻読む(全話無料公開最終日だったので)- 1日目.ニチアサ観る, 公式テキスト読み進める
- 2日目.公式テキスト6-3まで
- 3日目.公式テキスト通読, Study-AIの模擬試験を受ける
- 4日目.黒本7章まで
- 5日目.チートシート作成
- 6日目.黒本終わり, Study-AIの模擬試験2周目
- 7日目.試験当日
なお,1日あたりの勉強時間は7~10時間でした.
カンニングし放題の試験とはいえ,これも1つの立派な検定ですので,ラクして受かろうなんて考えだとどうせ落ちるのがこのセカイ
1週間ひたすらG検定と向き合い続けられる自信がある人だけチャレンジしてください.
どんな対策をすればいいのか
ひとつめ!JDLA推薦図書を読む!
なぜならそれが出題範囲だから.
推薦図書はこちらで確認できます.
特に『G検定公式テキスト』と『AI白書』は読んでおくべきです.
この2冊で大体カバーできます.なんてことはなくて,公式テキストはまじで内容が薄くてあまり使い物にはなりません.模擬試験を受けてみた時とても驚きました,公式テキストに載っていなかったことがたくさん出てきたので.
しかし私のような人工知能なんもわからん人にとっては,いきなり問題集を解いたりほかの本を読む前に,この公式テキストを一読しておくことは価値あることだと思います.明らかに人工知能分野の勉強をするハードルが下がります.
ちなみに,私は『AI白書』を読まずに合格しましたが,それで何故AI白書を読むことを勧めるかというと,試験本番中に地獄を見たからです.
一度模擬試験を受けてみたらわかると思うのですが,AI白書からの出題はけっこう多いです.しかも,普通にネットで検索しても,問題に適した答えを得られることが少ない.
私は試験本番中にこのような問題に何十問も遭遇してしまい,合否のメールが来るまでずっと「落ちたんじゃないか」と思っていました.受ける前はあんなに自信満々だったのに……
こんなことになってほしくないので,是非ともAI白書を読んでください,確実に合格を勝ち取りたいのであれば
ふたつめ!模擬試験・問題集を解く!
私の場合は,まずStudy-AIの模擬試験を受けました.これは無料で受けられる上に,本番の形式に近く,ほとんど同じ問題が本番に出ることもあるもので,受けないなんて選択肢はありません.軽い腕試しのつもりで挑戦してみてください.
次に,「黒本」と呼ばれるG検定問題集を解きました.公式テキストには載っていなかった問題が多く収録されており,それが実際本番にも出るので,ちゃんと解いておきましょう.
みっつめ!チートシートを作る!
カンニングし放題の試験でチートシートを作らずに挑むなんてもったいない!それに,事前に重要語句などまとめておかないと,試験中にいちいち調べていると時間が足りません.カンニングし放題な代わりに問題数が多く試験時間が短いんです.
ネットで調べると,いろんな人がまとめたものを公開してくれてはいますが,やっぱり自分で作るのが一番です.私は一番いい感じにまとめられてると思ったものをベースに書き足しまくりました.もちろん電子媒体で.試験中にいちいち語句を探している余裕なんてないですから,検索しやすい形で用意しておきましょう.私の場合はMarkdownで書いてGistにプライベートで保存して使いました.
そして最後にStudy-AIの模擬試験をもう一度受ける.最終確認ですね.
ここで注意してほしいのが,「模擬試験や問題集に頼りすぎない」ということ.
G検定は,問題文を最後までちゃんと読んでないとカンタンに間違えてしまうような問題がけっこうあります.問題文を読んでる途中で「これ問題集で見たことあるぞ!」てなって勢いで解答したら間違ってた,なんてことが何度も……まじで悔しくなる.
ですので,模擬試験や問題集を何周も解くのはあまりおすすめしません.それに,訓練誤差ばかり小さくしても汎化誤差が小さくなるとは限らない.ほんとこわい.これよく機械学習でモデルが陥ってしまいがちな「過学習」に例えられてます.ちょっとTwitterで「G検定 過学習」で調べてみてください.受験者みんな問題集で過学習起こしてておもろい
ここまでできたらほぼ合格確実だと思って良いでしょう.そもそも合格率もそこまで低くないですし
さいごに
ここまできて書くのを完全に忘れていたのですが,この試験には過去問はありません.それどころか合格ライン,自分の点数すらもわかりません.過去問に頼りがちな高専生としてこれはとても不安だったのですが,合格率もそこまで低くなかったので,しっかり対策しておけば大丈夫だろうと信じてがんばりました受かった
結果だけ見たら,まあ結構簡単な試験だったな,というのが私の感想です.
受けるつもりがなくても,公式テキストを読むだけでも十分楽しめるものですので,試しに公式テキストを買ってみちゃうことをおすすめします☆
私が今回受けた2020#1,想像以上に難しくて自信なかったけど,Twitterで調べてみたら受験者みんな難しいと感じていたようで安心した.実際,合格率も前回より低かった