LaTeX 文書作成入門 【空白・改行・改ページ編】
今回はLaTeX文書における空白・改行・改ページのコマンドについてまとめます。
空白
LaTeX文書において、英単語の区切り以外の半角の空白は基本無視されちゃいます。
どうしても空白を入れたいときは、その場所に応じた空白コマンドを使います。
ただし、数式環境でしか使えないコマンドもあるから、注意が必要です。
数式環境以外
コマンド | 出力 |
---|---|
| ちっちゃい空白 |
| 半角1文字分の空白 |
| 改行しない半角の空白(前後の単語を1単語と捉える) |
| 指定した長さ分の水平方向の空白 |
| 指定した長さ分の垂直方向の空白 |
| CSSのflex:1みたいな |
␣は半角スペースを表してるよ!
\hfill, \vfill
を使うことで、環境内で上寄せ、下寄せ、中央寄せなどができます!
たとえば、
\null\vfill
上下中央寄せ
\vfill
\clearpage
で、挟んだ文章を上下中央寄せできたり。
数式環境内
数式環境だと、以下のように使えるコマンドが増えます。
でも、そもそも数式環境で無理やり空白入れるのはいいこととは限らないから、使いすぎには注意。
大きい | ← | → | 小さい | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
|
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|
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|
斜体にしたら謎に文字間に空白できて良い気がしない時などにも使える。
ぶっちゃけ~
から\␣
は違いほとんどないので、自分が打ちやすいものを選ぶとよいかと。
(私は\␣
をよく使います)
改行
コマンド | 出力 |
---|---|
| 改行 |
| 改行 |
空行 | 改行(インデントあり) |
| 改行(インデントあり) |
| 改行後勝手に改ページさせない |
| 現在の行を埋めずに改行 |
| 行を埋めて改行。 |
私はLaTeXはじめたての頃はわざわざ\par
使ってたけど、ただ空行挟むだけでよかったって知ったときは泣いた
改ページ
コマンド | 出力 |
---|---|
| 改ページ。これ以前に書かれてる図表が改ページ後に出力されることがある |
| その地点でスタックされている図表を全て出力してから改ページ |
図表はその場に出力してほしい!ってときとか、完全に新しいページに切り替えたいときとかは`\clearpage`ですね。
私の場合\newpage
使うことほぼないですわ