LaTeX 文書作成入門 【フォント編】

2020-08-10

LaTeXでは、フォントもコマンドで制御します。

フォントサイズ

コマンド

出力サイズ(相対的)

出力

\tiny

5pt

\scriptsize

7pt

\footnotesize

8pt

\small

9pt

\normalsize

10pt(デフォルト)

\large

12pt

\Large

14.35pt

\LARGE

17.21pt

\huge

20.66pt

\Huge

24.8pt

出力サイズは、documentclassでデフォルトのフォントサイズの定義をしなかった場合のサイズの一例です。

実際には定義したデフォルトのフォントサイズによって相対的に変化します。

値を細かく指定したい場合は、\fontsize{フォントサイズ}{行送り}コマンドを使うとよいでしょう。

また、これらのコマンドは「スイッチコマンド」であるので、ほかのスイッチが使用されない限り、コマンドを書いた位置から文書の終了までそのスタイルが適用されてしまいます。

一部のサイズを変えたい場合は{\large あああ}のように、コマンド含め波括弧で囲ってください。

フォントファミリー

デフォルトでは、本文にはSerif(Roman)(明朝体)フォントが使われナス。もしSans-serif(ゴシック体)をデフォルトにしたい場合は以下の設定をプリアンブルに書いてみてください。

\renewcommand{\familydefault}{\sfdefault}

フォントファミリー一覧も載せとくね。

ファミリー

コマンド

スイッチコマンド

出力

Serif(Roman)

\textrm{}

\rmfamily

Sans-serif

\textsf{}

\sffamily

typewriter(monospace)

\texttt{}

\ttfamily

typewriterはmonospace、いわゆる等幅フォント。

情報系の人間なら\texttt{}はけっこう使う機会あるんじゃない?

フォントスタイル

太字(Bold)斜体(Italic)もコマンドで制御します。

スタイル

コマンド

スイッチコマンド

出力

medium

\textmd{}

\mdseries

bold

\textbf{}

\bfseries

upright

\textup{}

\upshape

italic

\textit{}

\itshape

slanted

\textsl{}

\slshape

smallcaps

\textsc{}

\scshape

from - [Font sizes, families, and styles - Overleaf, Online LaTeX Editor](https://www.overleaf.com/learn/latex/Font_sizes,_families,_and_styles)

って種類あるけど、まあbolditalicくらいしか使わんよな。

ちなみに、bold内またはitalic内でさらに文字を強調したい場合は\emph{}というコマンドを使うのが推奨です。このコマンドは、\textit{}の中で使うとmedium、\textbf{}の中で使うと太字のまま斜体になる。

ちなみに下線は\underline{}でできます。

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